スウィングウェイト

「私のドライバーのスウィングウェイトは、D1だ」という会話を耳にしますが、スウィングウェイトの意味をご存じない人もいると思いますので、簡単に説明します。

写真は、スウィングウェイトの測定器ですが、Bの所にグリップエンドを置き、Aはバランスの支点となっていて、ヘッドの「効き具合」を調べます。

その「効き具合」の範囲を、軽い順からA,B,C,D,Eと5つに分け、さらに、AからEをそれぞれ0から9に分けます。

一番軽いのがA0で、一番おもいのがE9となり、C9より1つ重いのがD0となります。

このバランス計ですが、グリップエンドを置くBの所から、支点であるAまでの距離は14インチ(約35.5cm)となっていますが、なぜ14インチなのか、はっきりした根拠は知りません。

少し前までは、12インチが主流でした。

自分の感覚に合うスウィングウェイト

今、14インチ計で測定した、3番アイアンから9番アイアンまでD0に合わせてセットを作ったとします。

これを、12インチ計で測定すると、3番アイアンと9番アイアンは同じバランスになるでしょうか。

答えは、9番アイアンの方が3番アイアンより重いバランスになります。

写真の、Aからクラブヘッドまでの距離は、12インチ計のほうが14インチ計より長くなります。

Aからクラブヘッドまでの距離を、それぞれの番手で示すと、14インチ計では、3番のクラブの長さが38.5インチなので、38.5-14=24.5、9番のクラブの長さが35.5インチなので、35.5-14=21.5 となります。

同様に、12インチ計の場合を計算すると、3番は 38.5-12=26.5、9番は 35.5-12=23.5となります。

少し話が難しくなりますが、Aからクラブヘッドの長さの伸びた割合は、3番で26.5/24.5=1.081、9番で23.5/21.5=1.093 となり、3番では約8.1%、9番では約9.3%長くなっています。

クラブヘッドの下向きの力の大きさは、Aからヘッドまでの長さと、クラブヘッドの重さを掛け合わせた積に関係しますので、9番アイアンの方が、相対的に長くなっている分、9番アイアンのヘッドを軽くするか、3番アイアンのヘッドを重くしないと、同じバランスは出ません。

お分かりいただけたでしょうか。

私たちは、クラブヘッドの重さを両手で感じるのですが、私の場合は、グリップエンドから約7.5インチのところに右手の人差し指があります。

私は、以前から支点であるAの位置を、グリップエンドから7インチか8インチの所にした方が、ゴルファーの感じる感覚に近づくのではないかと思っていました。

ドライバーのスウィングウェイトを測る場合でも、44インチと45インチでは違ってきます。

私のクラブセットを測ると、アイアンは3番で38.5インチのスチールで、バランスはD1.5、ドライバーは長さ45インチで、やや重めのカーボンシャフトですが、スウィングウェイトはD4です。

自分の感じるままにクラブを作ったら、こんな感じになりました。

皆さんも、ご自分の感覚を優先された方がよいのではないでしょうか。

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