ゴルフ理論(考え方編)
コーチが必要なとき
写真のバッバ・ワトソン選手は、今までに一度もコーチに付いたことがないそうで、今年2回目のマスターズトーナメントに優勝しました。
その事について驚いている選手(タイガー・ウッズなど)もかなりいるそうですが、特別驚くことではないように思います。
コーチに付かなくても、素晴らしいゴルフをしていた人は、プロゴルファーも含めて大勢いたはずです。
ただし、コーチがいた方が有利なことは沢山あるので、そのことを挙げてみましょう。
技術(ボールの打ち方)は、知らなければ教えてもらわないと上達しませんので、その時は教えてくれる人は必要です。
身近にあることでコーチが必要なときと言えば、アドレスの向きが間違っている時です。
これはコースに出ると本当に良く見かけます。
思った方向にボールが飛ばなかったので、ショットの後スイングをチェックしている人を見かけますが、これをすると非常にゴルフが悪くなる可能性があります。
ボールの位置が間違っている時も同じです。
そのボールを打とうとすれば、不自然な動きでなければボールに当たらないので、いいスイングが出来にくくなります。
このような場合は、ちょっとの修正で驚くほどショットが良くなるときがあります。
コーチの存在が関係ないとき
これはまさに技術を身につけるときです。
技術を身につけるとは、頭ではなく身体が覚えなくてはならないと思います。
何となくいい感じでボールを打っていて、少し休憩をとった後、さっきと同じようにボールが打てない、そんな経験は多くの人がお持ちではないでしょうか。
技術は非常に感覚的なものですから、100%言葉で表現できないものです。
昔練習をしていて、休憩した後上手くボールが打てなくなり、情けないやら、悔しいやらで、何とかしたいと思い、練習場の電気を消して(私のショップの2階にある小さな練習場のことです)僅かな明かりで練習を再開したことがありました。
暗くしたのは、目から入ってくる情報を少なくすれば、他の感覚が鋭くなるのではと考えたからです。
その時はうまくいったのか覚えていませんが、その後は時々暗くして練習するようになりました。
アドレスの向きやボールの位置の間違いなども、自分で発見できることです。
コースであればスタンスしたときにクラブをおけば、自分がどこを向いていたかが分かります。
ボールの位置も、クロスバンカーからショットすれば、ボールの位置がおおよそ分かります。
基本的な間違いを自分で発見しようとするほうが、色んなところに神経が行き届くゴルファーになれるかもしれません。