ゴルフ理論(考え方編)
「スランプ」とは、よく口にする言葉です。
調子が悪くなることをさす言葉ですが、「スランプ」を正確に表すと、原因がよく分からないが、なぜか調子が出ないことを言うらしく、調子が出ないことに対して、ハッキリと原因があれば「スランプ」とは言えません。
しかし、ここでは調子の悪くなることを「スランプ」と呼びましょう。
一時的なスランプであれば、写真のようなビデオを使って、いろんな方向から撮影して、スウィングに対して、正しい知識と豊富な経験を持った人に見てもらえば、スランプ脱出の糸口が見つかるかもしれません。
ゴルフの場合、スランプが一時的なものでなく、数年に及ぶことがしばしば見られます。
プロゴルファーにもみられますが、デビューしてすぐに優勝して、将来を嘱望されていた選手が、数年したらテレビの画面にも出た来なくなったりします。
近くでトーナメントがある時、その選手の名前が、出場選手の中にあれば、見に行ったりしますが、デビュー当時の切れのあるスウィングはどこにもなく、とても良いスコアを期待することは出来ないゴルフをしています。
このような状態は、プロもアマも同じように起こると考えられます。自分のゴルフを何とかしなくてはいけない、または、もっと距離を出して、他の人に負けないようにしなくてはいけなし、というような「焦り」の状態になったりします。
愚直に一つのことを続ける
数年にわたってレッスンをしていて、結果の出ない人の共通した特徴として、「混迷の循環」に陥っています。
肩をしっかり回さなくては、軸がぶれないようにしなくては、最後までしっかりと振り切らなくては、など色々本人は考えて練習しています。
上に上げた3つのことは、すべて間違いなのですが、それをしてはいけない理由を説明して、本人に理解してもらったはずが、また、半年や1年たったら、同じ事を繰り返しています。
それを、ずっーと繰り返しています。
これを私は、「混迷の循環」と呼んでいます。
これとは反対に、レッスンをしていて、3ヶ月や半年ですごく進歩する人がいます。
半年で、飛距離が20ヤード以上伸びたり、スコアが10ストロークぐらい上がったりします。
このような人たちの特徴は、「愚直」に1つのことに取り組んでいます。
今調子の悪い人が、どうやったら良いゴルフが出来るようになるかといえば、現在のスウィングの問題点を正確に把握して、それを矯正するための正しい練習方法を選び、それだけを数ヶ月ぐらい続けることです。
これを途中でやめてしまったら、「混迷の循環」に陥るのではないでしょうか。