「何故上手くならないのだろう」という言葉は、ゴルファー仲間の間で、よく交わされる言葉です。
仮に、自分のハンディキャップが22として、考えてみたらもう5年も同じハンディキャップでプレーしている、やはり自分はゴルフの才能がないのかなぁ、なんて考えたりしてませんか?
上手くならない要因として、2つ考えられます。
1つは、正しいボールの打ち方を知らない、2つ目は、練習時の集中力の不足で、今回はこれについて考えます。
話は少しそれますが、南米大陸にコロンビアという国があり、そこに住んでいた人から聞いた話では、身代金目的の誘拐は日常茶飯事だそうで、特に日本人はよく狙われたそうです。
ですから、会社に行く時間と、会社までのルートを毎日変えないと、誘拐のターゲットになってしまうので、通勤だけでも大きなストレスがかかると話してみえました。
私たちは、慣れた事をする場合は、気楽な気持ちで行えますから、ストレスはさほど感じないでしょうが、知らないことや、いつもと違ったことをする場合は、ストレスを感じて、それをやり終わったあとなど、精神的な疲れを感じるのではないでしょうか。
話をゴルフに戻しましょう。
誰もが、もっと上手くなりたいと思って練習場に行きます。
次のコンペでは、良い成績を出したいと考えてボ-ルを打ち始めますが、練習を始めたとたんに、今度のコンペでよい成績を出そうという気持ちを忘れてしまって、いつもと同じ気持ちで、ストレスを感じないようにボールを打っていませんか?
昨日の自分を超える練習
長い間、私はプロのトーナメントを回っていましたが、例えばあるプロが2、3ストローク足らずに予選が通過できない、そして、そのプロの成績を1年間通してみていると、大体同じようなストロークで予選カットになっています。
それが、そのプロの実力といえば、まさにその通りなのですが、そのプロの練習を見ていると、仲間のプロと喋りながら楽しそうにボールを打っている、とてもストレスを感じているようには見えません。
しかし、不動裕理プロは、怖い顔をして練習しています。
彼女は、練習が終われば、肉体的な疲れだけではなく、精神的にも疲れを感じているはずです(ただ、彼女にしてみれば、当たり前の疲れかもしれません)。
ストレスを感じないで、楽しくボールを打っているプロは、昨日の自分を超えることは出来ないので、実力はそのままでしょう。
私たちアマチュアは、仕事から解放されたあとでの練習ですから、ストレスを感じないようにするのは、無理のないことだと思います。
ただし、上達するためには、昨日の自分を越えなくてはなりませんから、ストレスを感じないような方法で、効率の良い動きを身に付ける練習方法を、色々考えてきましたし、これからも、もっと良い練習方法を考え出していくつもりです。