オリンピック(続編)

歴史を作る人間

4年に一度の、スポーツの祭典が終わりましが、私個人としては、かなり面白いオリンピックでした。

最後の方にあった4×100mリレーは、よい意味で日本人的ではなかったかと思っています。

余裕を持って100mを9秒6台で走る人間と、まともに勝負しても敵うわけがありません。

バトンワークを徹底的に練習して、オリンピックの舞台でメダルをとる、素晴らしい快挙です。

自分たちの欠点を、工夫して、そして努力してそれを補う、今まで日本人がそれをして、ここまで豊かな国になったのでしょう。

なんといっても印象に残ったのが、女子ソフトボールです。

わたしは、プロ野球の「鉄腕稲尾」の活躍を見たことがありませんが、「鉄腕上野」の活躍を見て、涙が出ました。

また、シドニーとアテネのオリンピックで、日本の女子ソフトボールチームの監督をしていた、宇津木妙子さんが解説をしていて、彼女の絶叫や涙声に、こちらまで胸が熱くなりました。

彼女は、「打倒アメリカ」を目指して、長い間日本のチームを引っ張ってきた人です。

その人の目の前で、日本がアメリカを倒した、本当に感無量だったのでしょう。

オリンピックが終わった直後に、ある番組で上野投手が語っていた言葉です。

「諦めなければ、いつか夢はかなう、と言うけれど、やってもやっても夢はかなわない、何度も何度もソフトボールをやめようと思った」と涙ながらに語っていました。

挑戦しても、また挑戦しても跳ね返される、もうダメなのかというギリギリのところで、やり続けてきた人間が1つの歴史を作る、尊い涙です。

以前、「ゴルフ畑」というコーナーに出ていた佐藤丹美が、先週のクォリファイトーナメントに失敗して、昨年暮れに私とした約束で、ゴルフから身を引くことになりました。

今回も、76,81,80という散々なスコアでしたが、何故そんなに叩くのか、今回に限らず最近はずっーとスコアが悪かったので、不思議に思っていました。

スウィングを直して距離も伸びてきたし、ショップの2階で打っている限り、なかなかいいスウィングをしており、期待していたのです。

昨日、彼女が所属しているゴルフ場で働いてる人と話していて、スコアが悪い理由が分かりました。

それは、練習をしていない、ただそれだけのことです。

ゴルフ場にある練習場で、佐藤丹美はボールを打っているのですが、メールを打ってそれが打ち終わるとボールを少し打つ。

またメールがくると、返事を長い間打って、それが終わるとまたボールを少し打つ。

以前は、夕方になると1人でバッグを担いでラウウンドしていたそうですが、今年は殆ど見かけなかったそうです。

最後の1年と気合を入れて望んだと思っていたら、その正反対でした。

歴史を作る人間と、去っていく人間、こんなものでしょう。

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