店長の視点(AMATEURISM)
前回に引き続き、私がしたゴルフの失敗ですが、これは最近のことです。
写真は、私が練習用に使うドライバーで、スペックはヘッド容積300cc、シャフトはダイナミックゴールドライトX-100、長さ44インチ、スウィングウェートD3.5、トータルウェイト353.5gです。
デカヘッドのドライバーで練習すると、スウィングの精度が落ちるような気がするので、これを練習用にしています。
アマチュア競技に参加していたのは、平成8年の6月までで、その年の5月から、女子プロの森口祐子さんが、弊社のクラブをトーナメントで使用するようになり、もっと他のプロにもアマチュアリズムを使ってもらおうと思い、トーナメントに行くようになって、自分のゴルフはめっきり減りました。
その前の年の4月に腰を悪くして、4ヶ月ほどテーピングをして試合に出ていました。
なかなか腰の状態がよくならず、腰をかばってショットするので、だんだん手打ちになり、数ヶ月で極端に距離が落ちました。
6番か、7番アイアンでセカンドショットをしていたホールでは、ウッドを使ってやっと届くという、おそらく40ヤード以上飛距離は落ちました。
もっと、という気持ちが生む力み
このような「悪いスウィング」のまま、ラウンドの回数が減り、練習もあまりしない状態で数年間が経過し、「ごまかしゴルフ」でラウンドするものの、自分の打つ情けないショットに段々我慢ができなくなり、昨年の年末にもう一度スカッとするようなボールを打とうと決心しました。
「スカッとするボール」を打つためには、ある程度のヘッドスピードが必要であり、目標として、写真のドライバーを使って50m/hとしました。
この50m/hという数字は、あくまでも目標で、実際には到達不可能な数字と思っていました。
ヘッドスピードを上げるためには、スウィングをよくするとともに、身体もしっかりしていなくてはならないので、肩関節および股関節周辺を柔軟にすること、バランスのとれた筋力トレーニングと、大腿部の裏側とお尻の筋肉を発達させるために、坂道ダッシュをしました。
8月にはいったあたりから、ヘッドスピードを計測していると、時どき50m/hの数字を見ることがあり、最初見たときは信じれませんでした。
50.6m/hとか、51.2m/hの数字を見ると、うれしさと同時に、もっとスピードが出るのではないかと思い、そして、知らず知らずのうちに力みだし、自分がそのことに気がついたのは、9月に入るころでした。
いったん力が入ると、すぐには抜けず、随分ヘッドスピードが落ちました。
今は、かなりリラックスしてボールが打てるようになりましたが、本当に遠回りをしたものです。
コーチの必要性
どんなスポーツでも、レベルアップしたら、すぐにその上を狙うのではなく、私の事例で言えば、ヘッドスピードが50m/hに達したら、半年か1年ぐらいは、それ以上のスピードを望まず、50m/hのスピードが、普通に打てるまで待たなくてはいけないのです。
身体が、そのスピードに慣れるまで待つのです。
そして、そのあとに初めてレベルアップに挑戦すべきで、好調から不調に転じる1つの原因として、レベルアップした直後に、さらなるレベルアップを目指して、スウィングなどのメカニズムを壊してしまうことがあります。
1人で練習する難しさがここにあって、ブレーキをかけるべき時に、かけてくれるのが本当によいコーチなのでしょう。