ギア効果の仕組みとは
「ギア効果」という言葉は、ゴルフ雑誌などで時々見る言葉です。
「ギア」とは、歯車のことですが、歯車と歯車がかみ合って回っているとき、1つの歯車が時計方向で回っていると、かみ合っているもう1つの歯車は、時計方向と反対の方向へ回転しています。
「ギア効果」とは、この事を言っているのです。
写真にあるようなドライバーとボールがインパクトでぶつかったとしましょう。
ややトゥ側でインパクトすると、通常の場合、ややフック回転になり、ボールは少し左に曲がりながら飛んでいきます(右打ちの場合)。
ボールがクラブヘッドのトゥ側に当たると、クラブヘッドはヘッド自身の重心を中心に、ボールを打っている人から見て、時計方向に回転します。
ここで「ギア効果」が生じて、ボールはクラブヘッドと反対の方向に回転します。
時計と反対の方向、すなわちボールを打っている人から見て、左の方向に回転します。
だから、ボールはフックボールとなり、左に曲がって飛んでいきます。
ヒール側にボールが当たれば、上の場合と反対のことが起こります。
クラブヘッドは、時計と反対方向に回転して、クラブヘッドに接しているボールは、クラブヘッドと反対の方向、すなわち、ボールを打っている人から見て、時計回転のスピンがかかり、スライスボールとなって右に曲がって飛んでいきます。
これを「ヒールとトゥ側のギア効果」と言っています。
ギア効果の影響
9月28日に、岐阜県多治見市にあるスプリングフィールドCCというところでラウンドしました。
写真のA-46にかなり硬めのシャフトを入れて、自分用のドライバーを作りました。
シャフトがかなり硬いので、ヘッドを重くしようと、写真にある3種類(左から12g、8g、4g)のウェートのうち、一番重い12gのウェートを採用しました。
10番ホールからスタートしたのですが、左側に大きな池があって、それを全く気にせずにドライバーを打ったら、途中からボールは左に曲がって、転がって池に入ってしまいました。
13番ホールでも、またこのドライバーを使ったら、やはりフックボールが出て、左のラフに入りました。
私自身、「ギア効果」を軽く見てました。
この3種類のウェートにより、スライスおよびフックスピンの量がある程度調整できます。
調子が悪くなったから、ウェートを変えて対応するのもいいですけど、やはり1番いいのは、調子のよいときにストレートのボールが出るのは、どのウェートかを知り、しばらくしてからボールが曲がり始めたら、ウェートで調整するのではなく、スウィングをしっかりと見極めた方がよいと思います。
そうしないと、泥沼に入り込んでしまう可能性がありますから。