重心角の大きなドライバー

こちらの写真を見てください。

左側が弊社の新しいドライバーの[NS]です。

右のドライバーにくらべると、フェース面が上を向いています。

これは、左のクラブは、右のクラブより「重心角が大きい」と表現されます。

どうしてこのように重心角が大きくなるかといえば、ソールの後方(フェースの反対方向)に、四角の形をした黒い部分が見えますが、その近くにタングステンの重りがあり、その重りから約3cmネックの方向にも、もう1つ重りがついています。

このウェートが、クラブをテーブルの上に置くと、フェースが上を向く状態を作ります。

実際のインパクトでも同じようなことが起こり、ボールとクラブヘッドが衝突した時、フェースは左に向こうとします。

スライスは、フェースが開いてインパクトするとおこりますので、重心角の大きなクラブは、かなりスライスを抑えてくれます。

そのスライスはクラブを変えて直すべき?

クラブフェースとボールが接している時間は、約500分の1秒といわれますが、そのわずかの間に起こることが、弾道に色んな影響を与えます。

以前にも書きましたが、3番アイアンと5番ウッドのロフトは大体同じですが、弾道には大きな違いがあります。

これは、クラブヘッドの重心の位置の違いで、3番アイアンの場合、重心はほぼシャフトの下に位置していますが、5番ウッドでは、重心はシャフトより後方にありますので、インパクトの時、クラブヘッド自体がシャフトの方に動こうとして、ボールに多くのスピンを与えます。

クラブヘッドの重心の位置は、目に見えませんが、弾道に与える影響は大きなものがあります。

アマチュアゴルファーの4分の3ぐらいは、スライスに悩んでいるのではないでしょうが。

長い間スライスに苦しめられたゴルファーなら、このような重心角の大きなドライバーで、スライスを減らすことは大いに賛成ですが、少し前までストレートボールを打っていたのに、最近になってスライスが出るようになったと感じている人は、クラブを替えてスライスをなくそうとすることは、避けた方が良いかもしれません。

今スウィングが変化(悪く?)しているので、現在使っているクラブでストレートなボールが打てるように、スウィングをチェックした方がよいでしょう。

もし、クラブを替えてスライスが止まり、それで安心していると、さらにスウィングが変化(悪く)して、本当にひどい状態になるケースを、今までに沢山見ていますので。

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