ゴルフ理論(道具編)
悪いライからのショット
最近のラウンドでのことですが、ミドルホールでティーショットを打ち、セカンド地点まで行ったら、ボールが古いディボット跡のようなライで、少し沈んでいました。
ピンまでは5番アイアンの距離ですが、グリーンの手前には池があり、簡単なショットではありませんでしたが、試合でもないし、とにかくしっかりとボールを打つことに集中してショットしたら、上手くグリーンにのりました。
私が今使っているアイアンは、写真のフラットバックですが、もし写真のもう1方のソールの広いアイアンがバッグの中に入っていたら、おそらくグリーンは狙わなかったでしょう。
ボールをしっかりと捉えるイメージが湧かないからです。
ダフリ気味にボールに当たるか、それを避けようとするとトップになるか、どちらかの結果になりそうなのです。
すなわち、このようなライからは、ソールの広さが邪魔になるのです。
「打ちやすいクラブ」の本当の意味
トーナメントで戦っているプレーヤーは、殆どがソールの狭いアイアンを使用しています。
何故使用するかと言えば「打ちやすい」からです。
クロスバンカーやフェアウェイからなどで、少しボールが沈んだライからは、ソールが狭い方がボールにクリーンに当てやすいからです。
ソールの広いアイアンなど、世間で言われている「打ちやすいクラブ」の本当の意味は、「ちょっとしたミスショットを、あまりミスショットと感じさせないクラブ」と言えるのではないでしょうか。
ミスショットと感じるショットが少ないので、このクラブは打ちやすいという表現になるのです。
多くのゴルファーは薄々感じているはずですが、簡単なクラブを使ったからスコアアップになった、ということはないということです。
私は上達を目指す人にロングアイアンの練習を奨めますが、しっかりとその練習をしている人のスイングは、空に向かってクラブを振らない(ヘッドアップしない)打ち方をしています。
その練習を続けている人は、スコアアップや飛距離アップにつながっている人が殆どです(残念ながら、多くの人は途中でやめてしまいます)。
楽あれば苦ありなのでしょう。