温故知新5

ゴルフ理論(考え方編)

今回は、南アフリカ出身のG・プレーヤーの言葉です。

私は彼の大ファンであって、高校3年生の時学校をサボって、中日クラウンズに出場していた彼のプレーを見に行きました。

サインをしてもらったのですが、本人を目の前にして緊張しすぎて、「サンキュー」と言えなかったのがいい思い出です。

「スウィングは単純なほどいい」  G・プレーヤー

もしゴルフのレッスンを受けて、「何も考えずにボールを打つだけでいいよ」と言われたら、あなたはどう思いますか?

そんなのはレッスンじゃない、金など払う必要はない、と感じませんか。

バックスウィングでは、肩は90度回して、腰は45度回してくださいとか、最近で流行の「オンプレーン」にクラブを動かしてくださいと言われれば、なんかありがたい気がしませんか。

しかし、アメリカのジム・ヒューリック選手や、先日エージシュートを達成した青木選手を見ていると、「オンプレーン」上にクラブは動いていません。

二人に共通しているのは、アウトサイド気味にテークバックして、ダウンスウィングはテークバックよりかなりインサイドからクラブが降りてきます。

ジム・ヒューリック選手のインパクトを見ると、右肩がかなり左肩より低い位置でインパクトしていますが、レッスン書などでは右肩が下がることはよくないと書いてあるので、彼のスウィングはよくないのでしょうか。

二人の選手にいえることは、長い期間にわたって安定した成績を残しているので、間違ったスウィングをしているとは言えないでしょう。

また、青木選手のパッティングフォームは、フェースの1番ヒール寄りでボールを打ちます。

明らかにスウィートスポットと違うところでストロークしているのですが、パッティングの上手さはいまさら言うまでもありません。

G・プレーヤーが言っている「単純」と言う意味を、私は「自分が1番打ちやすい」と同義語だと解釈しています。

アウトサイドにテークバックして、インサイドから打ってくるのが「打ちやすい」のでしょうし、スウィートスポットは関係なく、フェースの1番ヒール寄りが「打ちやすい」のでしょう。

ゴルフのスウィングで大事なことは「再現性」ですが、「打ちやすい」打ち方であるので「再現性」が高くなり、それが良いスコアに結びつくものだと思います。

多くの人が、「ゴルフの打ち方」を書物、ビデオ、ゴルフスクールなどで教わり、「打ちやすい」ように打つということを忘れているように感じます。

「ゴルフを始めた時は良く飛んだのに、最近はあまり飛ばない」なんて話はよく聞きますが、ゴルフを始めたときは何も考えずに「打ちやすい」ように打っていたのが、周りからの助言や変な情報が沢山耳に入り、不自然な動きに自分のスウィングが変わってしまったのでしょう。

ソフトバンクホークスの王監督もよく口にしますが、「バッティングはシンプルなものだよ」。

現役時代に、とことん練習をして、そして悩みに悩み、考え抜いてたどり着いた結論が「バッティングはシンプルなもの」なのです。

簡単に打ってみてください。いい結果が出ると思います。

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