
上の写真は、普通の刷毛です。壁や何かに、ペンキなどを塗るときに、一般的に使われる物ですが、この写真を取り上げた理由は、手で持つ部分(取っ手)と、刷毛の毛先の角度に注目してもらいたいからです。この刷毛を使って、目の前にある壁にペンキを塗る場合、身体の正面の左から右にまっすぐな、直線を描こうとしたら、一番良い方法は、毛先と取っ手部分が、同じ線上を動くことで、やや細い直線が描けるでしょう。
しかし、刷毛の毛先が全部壁に当たるように、つまり上の例のように、細い線ではなく、太い塗幅にしようとすれば、毛先と取っ手は同じ線上を動くのではなくなります。このような状態で、刷毛の毛先全面が壁などに接して、太い線が描けるようにしようとする時、きれいな直線を描くのは簡単でしょうか?まっすぐな線は、簡単には描けません。
写真で見ればわかりますが、取っ手部分と毛先の角度は、おおよそ120度から130度ぐらいでしょう。ゴルフクラブも同じで、ドライバーならライ角は60度ぐらい、パターなら70度ちょっとのライ角がついています。ゴルフクラブも同じで、直線にヘッドを動かすには適していません。ドライバーからパットまで、クラブヘッドは円を描いてインパクトします。しかしながら、プロ、アマを問わず、特に短いパッティングは、カップにボールを沈めたい気持ちから、クラブヘッドがカップの方へまっすぐに動けば、良い結果になると信じているゴルファーは多いようです。
シーズンになれば、毎週ゴルフトーナメントが放映されます。私は、時間があればトーナメント中継は見るようにしていますが、優勝争いよりも、プロの打ち方、つまり技術に興味をもって見ています。上で述べたパッティングで、フォロースルーを大きく出している選手がいれば、その選手に注目して、上位で争っている大事な場面で、短いパット(1メーター前後)を外したとします。人間ですからミスは起こりますが、注目した選手をずっと追ってると、やはりミスの度合いが多いことに気がつきます。このようなことを繰り返し行うことによって、技術の本質が見えてくることがあると思います。1つ技術の本質に気がつくと、さらに追及しようという気持ちが起こるかもしれませんし、ゴルフをより深く楽しめるようになるかもしれません。ゴルフ中継が一段と楽しくなります。
