飛距離の低下

クラブを軽くしたのに距離が落ちる原因は

自分の飛距離が落ちてくる、なんともやりきれない気持ちになります。

距離が落ちる原因は色々考えられますが、一番多いのは年齢によるものでしょう。

「年だからしょうがない」と諦める前に、少し考えてみませんか。

ゴルフショップをしていて、「もっと飛ぶドライバーないのか?」と聞かれることは日常的です。

今より飛ぶドライバーとして考えられるのは、より長く、より軽くが一般的です。

しかしながら、今より重いドライバーに替えて、距離を伸ばそうという人には、残念ながら会ったことがありません。

軽いクラブに替えれば、スウィングは腕主体のものに変わりやすくなります。

クラブを換えた当初は、スウィングは前の重たいクラブで作られたものですから、クラブが軽くなった分速く振れるので、距離はは少し伸びますが、やがて(というよりすぐに)手打ちが進行して、飛距離が低下してきます。

そうすると、今まで打てた5番アイアンが打てなくなり、5番アイアンがキャディバックからなくなるでしょう。

同じことを繰り返していると、6番アイアンもキャディバックからなくなるかもしれません。

今から5,6年ぐらい前でしょうか、重いクラブを使って距離を伸ばしたお客様がいました。

定年を迎えたので、しばらくゴルフに打ち込みたいといわれるので、距離を伸ばす何かいい方法がないかとの質問に、使わないドライバーがあれば、そのクラブにスチールシャフトを入れて、それで練習をすればよい結果が出るかもしれません、と提案しました。

その人は、熱心に練習を重ねて、半年から1年ぐらいで20ヤードぐらい距離を伸ばしたように記憶しています。

あと肉体面から考えると、飛距離の低下の原因として、筋力の低下より、柔軟性の低下のほうが大きいと思います。

石川遼プロは、トーナメントプロのなかでも、一番飛ぶ部類に入っています。

それでは、彼の筋力は相当なものかといえば、必ずしもそうとは言えません。

石川プロが野球場に立って、ピッチャーの投げる硬式ボールをバックスクリーンに打ち込めるかといえば、ほぼ不可能といえるでしょう。

何故ならば、ゴルフボールは約46gに対して、硬式ボールは約150gあります。

ボールを打ち返す道具も、ドライバーが約300gに対して、バットは約900gです。

プロ野球のホームランバッターのような筋力は、ゴルフでは絶対に必要というわけではなく、石川遼選手のように、柔軟な体があれば、ゴルフにおいて相当な飛距離が出せるわけです。

飛距離が落ちてきた人の身体を見ていると、肩甲骨の周りの硬化が顕著です。

ここを柔らかくすることによって、昔の飛距離を取り戻すことは、十分に可能と私は信じています。(具体的な方法を、文字であらわすのは少々大変なので、興味のある人は、直接お問い合わせ下さい。)

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