ソフトスパイク

技術の進化

ゴルフスパイクの鋲が、金属製のものから現在多く使われている樹脂製に変わってから、もう10年以上過ぎました。

金属の鋲が使われている時は、グリーン上にスパイクの引っかき傷や、スパイクの小さな穴がグリーン上に多く見られ、それを見ていると、ボールが思い通り転がってくれないのではないかと、不安な気持ちでパッティングしたものでした。

ソフトスパイクになってから、グリーンの表面がかなりよくなり、スタート時間によってグリーンの状態が変わるということがなくなりました。

このソフトスパイクの導入に積極的だったのが、ジャック・ニクラウスでした。

彼がよく主張していたのは、ゴルフは元来フェアなゲームではない、すなわちスタート時間の早い組でプレーした人は、天候に恵まれたが、スタート時間の遅い人は、雨や強い風の中でプレーしなければならないとしたら、当然スコアに大きな影響を与えます。

自然の中でプレーするゴルフでは、そんなことを言うべきではない、という意見は当然あるでしょうが、ニクラウスは人間の力でフェアに出来るものであれば、それに取り組むべきだと言い続けて来たのです。

ソフトスパイクが出始めた当初は、スパイクの刃の部分が今ほど尖ってなく、またソールも平でツルッとしていました。

まだ出始めたばかりのソフトスパイクでプレーしていたとき、芝生より砂が多いようなティーグラウンドでショットして、足が少し滑ったことがありました。

「これだとしっかり打てないなぁ」と思いましたが、あれから10年以上が過ぎ、各メーカーも色々研究して、最近のソフトスパイクは本当に滑らなくなったようです。

写真は、プーマが今年出したソフトスパイクで、一見するとガラスで出来ているようですが、触ると少し弾力性があり、またこのスパイクがスウィング中の足の動きに合わせて、いろんな方向に向いているので、スウィング中しっかりと身体を支えてくれます。

私もこのシューズで4,5回プレーしましたが、かなり地面をしっかり捕まえているなという感じがします。

ゴルフ場を傷つけず、そしてより快適にプレーできる製品の開発に、これからも各メーカーの大きな期待を寄せています。

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