令和元年9月12日 大相撲 遠藤関


大相撲の遠藤関についてのお話です。
もう4、5年も前になるのでしょうか、取組中に膝の靭帯を断裂する大けがをしましたが、ひざの手術をしないという選択をして、治療と地道なけいこを続けてきたようです。
 四股がしっかり踏めないようなときも、本場所の土俵に上がり続けました。
相撲関係者の中には、そのような状態で土俵に上がるのはよくない、という意見も多くありましたが、出来る限り土俵に上がり続けるというのが、遠藤関の考えのようです。
 遠藤関は、立ち合いで変わることは絶対にありません。
足の状態が悪い時でも、必ず相手にぶつかっていきます。
ある時、横綱が立ち合いで変化したとき、「勝負事ですから」と言い訳をしていました。
それは、その横綱の「生き方」なのでしょう。
遠藤関は、自分の相撲を見に来ているお客さんに、無様な相撲を見せるわけにはいかない、という強い信念で土俵に上がっているのでしょう。
その「覚悟」が、本当の相撲ファンの心をひきつけていると思います。
それが本物のプロ意識です。
これからも、怪我に気を付けて土俵を務めてもらいたいものです。
怪我をしなければ、大関になれる力士だと思っています。